議会報告No.103   2014年3月30日


各常任委員会の報告

 

3月11日総務文教常任委員会
嶋田市議、ささい市議が委員として審議にあたりました

 委員会では平成26年度の一般会計予算をはじめ財産区特別会計など新年度予算を審議しました。  以下審議の概要を報告します。

《◆平成25年度一般会計補正予算》

 本補正予算は平成25年度の事業がほぼ確定したことに伴って、その予算の更正(減額)を行ったものですが、25年度事業を精力的に、かつやり方を工夫すれば、住民の願いをもっと実現できたものもあります。また、羽曳が丘幼稚園跡地など有効活用できる財産を、市民とあまり相談もなく売却し、財政黒字を最優先した補正予算となっていることを指摘し反対しました。しかし、他会派の委員が賛成し可決しました。

《◆平成26年度一般会計予算》

 本予算では、子どもの医療費助成の拡充や、学童保育の時間延長、水道料金の基本料引き下げなど評価できるものもあります。しかし、消費税増税や年金支給額の引き下げなど、市民生活が苦しくなる中、生活支援に手厚い施策展開が求められています。審議に際し、そうした施策が充実しているか、また、国民の願っているエネルギー政策にどんな姿勢で施策の展開が図られているかなどを中心に、予算を審議しました。
 子どもの教育の向上や改善のため、エアコンの設置は切実な願いですが、今後の課題と消極的です。また、中学校給食は相変わらず「弁当が基本」という姿勢をくずさず、給食センターも建て替え時期と言いながら、計画も示せません。
 エネルギー問題では、国民の願う原発から自然再生エネルギーへの転換などの施策はほとんどなく、市の「原発がなくなればいいな」というものの、施策をすすめる立場に全く立っていません。また、若者の雇用の不安定さが大きく社会問題になっているにも関わらず、市として、なんら手立てをうたない予算となっています。

 市民の要望を正面にとらえ、その実現への施策を展開すべきことを主張し、反対しました。しかし。他会派の委員は「問題なし」として賛成し、可決しました。

《◆平成26年度財産区特別会計予算》

《◆平成26年度土地取得特別会計予算》
の2つの予算については、問題なしとして賛成しました。

 

3月13日民生産業常任委員会
 若林市議が委員として審議にあたりました

 委員会では、4つの特別会計予算を審議し、それぞれ一定の前進面もありますが、全体として市役所本来の仕事「福祉の向上」「市民の命やくらしを守るもの」ではなく反対としましたが、賛成多数で可決されました。
 以下、反対理由とした主な内容です。

《◆国民健康保険特別会計》

市民のくらしが大変厳しい中、26年1月末で6億円以上の保険料の滞納額がある一方、19億5千万円以上の剰余金があります。保険料の引き下げをすべきですが、そうなっていません。また、国が指示する短期証明書や資格者書の発行、差し押さえを行い、社会保障としての対応ができていません。さらに、府がすすめる広域化で自治体独自の減免制度が無くなるような事に対し、明確な対応が示されていません。

《◆介護保険特別会計》

 保険料が月5千円を超え、高齢者の大半は年金生活者で、高すぎる保険料が生活を圧迫しています。また、市独自に保険料の減免や利用料の減免を拡充すべきであり、特別養護老人ホームの待機者が300人を超えており、施設そのものも不十分です。なお、国がすすめる要支援1・2の人の介護サービスの打ち切りや、要介護1・2の人が特別養護老人ホームに入れないような事が生じないよう要望しました。

《◆後期高齢者医療特別会計》

 この制度は年齢によって医療を差別し、高い保険料を一人ひとりからとる世界に例が無い高齢者いじめの制度です。大阪の保険料は月約7千円で、東京都、神奈川県についで全国3番目に高く、強制的に年金から天引きされ生活に大きな負担となっています。保険料減免など市独自の対応もできていません。

《◆と畜場特別会計》

 処理頭数が一貫して減り続け、今や年間一万頭を切っており、今後増える見込みもありません。また、施設の老朽化に伴い、施設整備が必要になる中、今後の運営は、施設の新築の償還が終わった今、独立採算で行うことを要望しました。

 

3月20日総務文教常任委員会
ひろせ市議が委員として審議にあたりました

 委員会での審議の結果、議案はすべて全会一致で可決されました。以下、主な審議内容です。

《◆市道路線の廃止・認定議案》

 開発、寄付、移管で19路線の市道認定が提案されました。市道は3363m延伸し、約300kmになります。グリーンロード(広域農道)2740mは、市の産業振興課から道路課の管理になります。

《◆羽曳野市景観条例の制定》

 羽曳野市全域を、景観計画区域と定め、歴史・自然・市街地の景観形成のため景観条例を制定し、審議会を設けることになりました。

《◆羽曳野市公共下水道特別会計予算》

 下水道整備率は、年1%増で26年度は人口比81%の予定。下水道料金は、3年間で27%値上げの上、消費税増税で負担が重すぎ、負担軽減を求めました。

《◆羽曳野市水道事業会計予算》

 税抜きの純損益は約3億円の黒字予算となっています。受水料金(水の買い取り価格)が、平成22年と25年4月にあわせて13円10銭値下げされ、効果額は年約9000万円になります。市は水道料金値下げを予定していますが、受水料金値下げ分でさらに水道料金を大幅に下げるよう要望しました。