議会報告No.127   2015年6月27日


羽曳野市6月議会 住民のいのち・くらし守り、子育て応援 
   日本共産党一般質問

若林 信一 市議  

日本共産党羽曳野市議 若林信一「戦争法案」に反対し、住民の命と平和を守れ!

◆ 平成29年度の世界文化遺産登録に向けて

 羽曳野市・堺市・藤井寺市・大阪府の4者による、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産の平成29年度の登録に向け、登録までの計画などを質問。市は、「今年7月に国で審議、4つの推薦候補から1件が決定。推薦されない場合、4者で今後の対応を議論する。当市は今年度、空撮を含むPR映像の制作などを図る。」と答弁。登録促進へ4者の協力と、峰塚公園と茶山グラウンドの管理棟は常時、職員やガイドを配置し、開かれた施設となるよう要望しました。

◆「大阪都構想」と「二重行政」について

 5月17日、大阪市民対象の「住民投票」で、反対多数の結果、「大阪都構想」実現のメドは無くなり、「大阪都構想」と「二重行政」について質問。市は「住民投票の結果、都構想議論は終結、当市と府は二重行政の可能性はない」と答弁。

◆当市の平和の取り組みと、いわゆる「戦争法案」について

戦争法案廃止 国会審議の「戦争法案」は、憲法9条に違反し、米軍と戦争する国づくりの法案で、国民多数が反対、国民の8割以上が、今国会で決める事に反対。当市の平和の取り組みと戦争法案、憲法9条について質問。市は「終戦70年羽曳野市特別平和展の開催や、広島・長崎の平和祈念式典に参加する。核兵器廃絶は人類全体の願い。安全保障関連法案は、国会の審議を注視する」など答弁。市長は「憲法を遵守するのは当然の責務」など答弁。 市と市長は「住民の命を守る」立場で、政府に対し、戦争反対の意思表示を示すことを主張しました。

 

嶋田たかし市議

日本共産党羽曳野市議 嶋田たかし◆ 電気料金の値上げの影響と対策について

関電の電気料金値上げに伴い、「市財政の負担増はどれくらいになると見込んでいるのか。また電力の地産地消を考えているのか」を質問しました。市は「影響額は、平成25年度と翌年の当初予算を比較すると約5000万円の増になる。また、この間、公共施設に太陽光発電パネルを設置し、自然再生エネルギーの活用に心がけてきている」と答弁しました。電気料金を抑えるのみならず、積極的に自然再生エネルギー社会をめざし、電力の地産地消という観点で取り組むよう要望しました。

◆ 中学校給食の充実を

 選択制の中学校給食を実施して3年になろうとしていますが、喫食率は数%で1クラスに2~3人しか利用していないのが当市の現状です。 そのような中、共働き世帯の増や、子どもの貧困率の増など保護者をとりまく環境は著しく変化しています。こうした社会状況を踏まえ、中学校をどう改善していくかを考えれば「家庭の手作り弁当が基本」という考え方を脱却し、全員の喫食化の方向を示していくべきです。そのことが、栄養バランスを考えた中学校給食になっていくとともに食育にもつながっていくと考えています。

 答弁は、相変わらず、現状の選択制に固執し改善していく姿勢ではありませんでした。

◆ 外環の西浦交差点の交通渋滞解消と安全対策の強化を

 大型店の進出にともない、ますます交通混雑が予想される西浦交差点の安全対策を強く求めました。

 

ささい喜世子 市議

日本共産党羽曳野市議 ささい喜世子◆待機児童解消は保育園の増員、増設で「こども園」は内容を明らかにせよ

 主に待機児童解消と「こども園」について質問しました。市の答弁では、新制度スタートでの大きな混乱はなく、4月1日では待機児童ゼロになったものの、4月からの申し込みは100名近くあり、現在なお60名の待機児童がいます。 一方、今年度島泉保育園は保育士が確保できず、定員6名に3名しか入所できていません。公立園の定数枠も広げて待機児解消するとの市の方針にも逆行しています。待機児童解消は、つめこみではなく施設の建て替え時に定員を増やしたり、新たに認可保育園増やして対応すべきと要望しました。

 また「こども園」はいまだに内容がわかりません。保護者や現場職員、議会に内容を明らかにして、意見を聞き議論し検証されるまですすめるべきでないと主張しました。

◆ 小中学校の普通教室にエアコン設置を

 市民の請願や議会での要望を受け、今年度エアコン設置のため、夏場の全教室内の温度や湿度の把握やコスト面の調査が行われます。富田林や藤井寺ではエアコン設置施策が打ち出されています。今年度、最優先であった学校の耐震化も終わることから、調査を生かしたエアコン設置に踏み出すよう強く要望しました。

◆「しなづせせらぎの道」に流水を

 高鷲小学校南側の「しなづせせらぎの道」の河川には流水が夏の期間8日間しか流れていません。羽曳が丘のグランドゴルフ場の施設と同様に、子ども達や市民が楽しめるよう、夏休み期間中だけでも水を流すよう強く要望しました。