羽曳野民報No.2141 2018年10月18日
近鉄本社と懇談 日本共産党
終日、駅係員の配置を!
無人化は人の命軽視につながる
10月5日に日本共産党羽曳野市会議員団は「無人化に対して、駅係員の配置を求める申し入れ」を近鉄電車に行い、10月16日(火)に本社にて懇談を行いました。
今回の懇談の内容は、市民がよく利用する「高鷲駅」「恵我ノ荘駅」に貼りだされた「ご案内」についてのものです。その内容は、「10月8日(月)から一定の時間係員が不在となります。」というものでした。いわゆる「駅の一部無人化」がされるということです。
突然貼り出された「ご案内」の内容は、1日で一番乗降客が多い時間帯に係員が不在となるというものでした。特に障害者、高齢者、子どもなど配慮が必要な利用者や鉄道沿線の住民に大きな不安を与える懸念があります。駅ホームからの転落事故や踏切内での車いす利用者の死亡事故が絶えない中で、このような無人化をすすめることは、人の命を軽視することにもつながります。
安心・安全対策を求める
視覚障害がある方の約4割はホームに転落した経験があり、6割が転落しそうになった経験があるというデータもあります。また、車いすやベビーカーの「ヒヤリハット情報」も多くある中で、駅係員が不在になる時間帯があるということは大変危険です。「遠隔監視センター」を設けて安全確保に努め、エリアごとの巡回係員が対応するとしていますが、緊急時の対応は不可能です。
安全対策は、公共交通機関として心掛ける最も大切な仕事です。
日本共産党市会議員団は、どの駅にも駅係員の終日配置とあわせて、駅ホームからの転落防止柵設置などの安全対策を早急に求めていきます。
本社との懇談・質問と回答内容について
10月8日から一部無人化を進めた駅と乗降客数(2015年1月10日調査)
南大阪線
「高見ノ里」6,490人 「恵我之荘」10,801人 「高鷲」6,672人 「土師ノ里」7,167 「上ノ太子」4,892人
橿原線
「畝傍御陵」3,872人
大阪線
「久宝寺口」5,314人 「真菅」5,127人
今回の無人化については、どのような考え方で駅を選んだのか?
お客様の実態に即して駅を選定した。
なぜ乗降客が一番多い時間帯を無人にしたのか?
介助のいるお客様の利用が少なく、また、介助が必要でも通勤・通学に慣れていらっしゃる方が多いため。
なぜ、無人化を進めることになったのか?
採用をしても、他者に内定が決まって予定人員が確保できず、運転手と車掌を優先するため、係員を削減せざるを得ない。人口減少で鉄道利用者が減ることが予想されるため、人員そのものを減らさざるを得ない。
恵我ノ荘駅はどうかわるのか?
10月7日まで 現在
上り方面改札 6:30〜16:30 1名 上り下りで 9:00〜18:00 1名
下り方面改札 7:30〜終電 1名
高鷲駅はどうかわるのか?
10月7日まで 現在
終日1名 9:30 〜 17:30 1名