議会報告No.235 2021年6月30日
2021年6月羽曳野市議会 子どもや高齢者に優しい市政に
6月21日(月)開かれた民生産業常任委員会では、付託された1件の議案と3月議会から継続された1件の継続議案が審議されました。6月26日(月)の本会議で、日本共産党議員団は、市民から託された請願の採択と、市民の願い実現に奮闘しました。以下、その主な審議内容をお知らせします。
●「中学校の全員給食の早期実現」請願の採択に力を尽くす日本共産党
切実な願いに背を向ける 維新・公明会派
★「安心安全の中学校全員給食の早期実現を求める請願」は、日本共産党市議団が紹介議員となり、総務文教常任委員会でも請願を採択すべきと奮闘しました。
全国での中学校全員給食の実施率は89%です。羽曳野市では中学校給食が開始されてから8年経ちますが、当初から小学校のような全員給食をとの要望が多くありました。心と身体が一番大きく変化する中学校の時期にこそ、みんなで食べる楽しさを体験させたいという保護者の思いは大変強く「早期実現」の願いは当然です。
維新・公明会派は「早急にすれば丁寧さに欠けてしまう」ことを反対理由にしていますが、事業すすめるには、あらゆることを想定し、比較検討して丁寧にすすめていくことは当たり前のことです。
日本共産党は「今の保護者の労働実態や生活様式、子どもと取り巻く状況を考えれば全員給食は先延ばしにはできず、早期実現を求める市民の要望を実現するため採択すべき」と主張し、6月28日の本会議では、採択するもの9名、不採択6名の「採択多数」で請願は採択されました。
日本共産党は引き続き、安全な調理場の整備や食材の選定の方法など安全安心な学校給食を早期に実現できるよう頑張ります。
日本共産党の議員さんが、私たちの思いをしっかり代弁してくれて、本当に嬉しかった。請願が採択されたことを受け止め、市が早期に実施してくれることを期待します。
★現在の第1給食センターの老朽化に伴い、今回令和4年4月から令和7年の7月末まで、民間への調理業務を委託する委託料8億6237万1千円の補正予算の議案があげられました。
これまで、給食センターの建て替え計画については、市民に示されませんでしたが、今回急に調理業務委託の議案で建て替え日程が初めて示されました。
日本共産党議員団は、本来、建て替え計画を市民に先に示した上で、調理業務委託の議案をあげるべきであること、また社員の雇用が守られる保障がないことを理由に反対しましたが、他会派の賛成多数で可決されました。
●市の提案した「敬老祝い金削減条例」は廃案に!
★この議案は、敬老祝い金が77歳と101歳以上は廃止され、88歳は3万円から1万円に、100歳は10万円から3万円に縮小されるもので、3月議会に継続審査になっていた議案です。
日本共産党はこれまでも①長寿を祝う気持ちや、コロナ禍の中でのささやかな楽しみを削るべきでないこと。②対象から外れる高齢者は1661人で、削減額は市政全体の0.03%に過ぎないこと。③もっと高齢者の意見を聞いて取り組むべきであると反対してきました。今回もこの議案は継続審査となり、結果廃案となりました。
この議案には一貫して、日本共産党が縮小・削減に反対したことが、廃案につながったものです。
今年度はこれまで通りの「敬老祝い金」が実施されることになります。
●健康ふれあいの郷・グランドゴルフ場はさらに充実を
★これまで市が運営していた「道の駅」や「健康ふれあいの郷」「グランドゴルフ場」の事業を、指定管理にする議案が審議されました。
日本共産党は基本的には、市で取り組むべきと考えていますが、これらの施設の内容や専門的な業務もあることから賛成しました。住民ニーズ をしっかり把握し、定期的に指定管理者と会議を持ちながら、当初の目的が達成できているかを検証するよう求めました。さらに側道の交通渋滞解消に向け、大阪府とも協議をすすめるよう要望しました。