議会報告No.269   2023年4月9日


羽曳野市議会
民青産業常任委員会

建設企業常任委員会 安全・健康・くらしを支援するまちへ
 

 23日の民生産業常任委員会では、日本共産党は令和5年度の国民健康保険、介護保険、と畜場、後期高齢医療保険の特別会計予算案が審議され、党議員団は問題を指摘して反対しましたが、賛成多数で全て可決となりました。27日の建設常任委員会では、党議員団は、令和5年度下水道会計には反対、下水道使用料値上げ中止の請願は採択、下水道値上げの議案を廃止する議案は賛成しました。以下、その主な内容をお知らせします。

 
国民健康保険料一人当たり
この6年間で約3万円も値上がり
 令和5年度の介護保険予算は、第8期いきいき計画の最終年度の計画値に沿って予算がたてられています。そもそも第8期の保険料を決める時には約10億円の基金の内、半分の5億円しか保険料を下げるために使わなかったため、保険料が大変高くなっています。一方、この第8期計画の3年間では、さらに、基金が5億円新たに積み上げられる予定であることがわかりました。とりすぎて基金に積み上げられた額は、還元して保険料を下げるべきであると指摘し、予算案には反対しました。
 

介護保険特別会計予算
基金積み上げるなら保険料に還元を
 令和5年度の介護保険予算は、第8期いきいき計画の最終年度の計画値に沿って予算がたてられています。そもそも第8期の保険料を決める時には約10億円の基金の内、半分の5億円しか保険料を下げるために使わなかったため、保険料が大変高くなっています。一方、この第8期計画の3年間では、さらに、基金が5億円新たに積み上げられる予定であることがわかりました。とりすぎて基金に積み上げられた額は、還元して保険料を下げるべきであると指摘し、予算案には反対しました。
 
と畜場特別会計予算
と畜頭数激減で見通しつかず
 令和4年度途中でと畜数が年間約9000頭から約6000頭に激減し、あてにしていた牛肉輸出のための施設改善に対応する補助金も見通しがつかない中で、今後の経営戦略ががはっきり示されていないという理由で予算案には反対しました。
 
後期高齢者医療保険特別会計予算
市民の声届かない制度に反対
 後期高齢者医療保険は、大阪府が保険料も事業内容も決めるため、市民の声を反映できないものとなっています。保健事業として健診が行われていますが、受診率も上がっておらず、周知が行き届いていないことから、予算案には反対しました。高齢者の負担が重くならない制度の改善をもとめました。
 
令和5年度の新型コロナ感染症ワクチン接種は無料
 30日の最終日に追加議案が上程されました。日本共産党は、令和5年度から行われるワクチン接種について質問。春の接種は、5月8日から8月末までで対象は、65歳以上の高齢者と基礎疾患のある方、秋の接種は9月から12月末で5歳以上のすべての接種者となります。春の接種は、集団と個別接種で行われますが、秋の接種は未定です。接種券は4月中旬から発送される予定です。
 
★値上げ予算には反対★
 令和5年度の下水道予算は、一般会計からの繰り入れを半分にへらしたため25%の大幅な値上げとなりました。市民の暮らしを押しつぶす本予算には反対としましたが、値上げされる予算は、賛成多数で可決されました。
 
★値上げ条例を廃止にして値上げ中止に★
 日本共産党議員団は、下水道値上げを中止させるために、2022年3月に可決された値上げ条例を廃止する条例案を提案しました。党議員団この物価高騰の中、市民生活を守るために値上げを実施しないことが、一番の物価高騰対策になると主張しましたが、他会派の反対多数で否決されました。
 
☆請願の願いを重く受け止めるべき☆
 暮らしを追い詰める下水道使用料の値上げはやめてほしいという切実な想いから、3213筆もの署名が議会へと届けられました。日本共産党は、市民の願いを重く受け止め、この請願に込められた切実な願いに応えるべきであるとして採択としましたが、反対多数で不採択となりました。
 

   《傍聴に来られていた請願者の声》
 
 市民の切実な声である請願に対して、反対する委員は、値上げについて「仕方がない」、「苦渋の決断」の一点張りでした。また、下水道使用料25%値上げしても、2か月で約500円、ひと月にして約250円しか増えないなど、あたかも小さい値上げ幅の様に論じ、物価高騰にあえぐ市民生活の実態には背を向けていると感じました。